トンボ
おうちDTP

本を作る

たとえば白い紙を半分に折ると、それはもう4ページの本と言えなくもない…
ご家庭でできそうな本の作り方をいくつかまとめてみました。

中綴じ

紙を何枚か重ね、真ん中で折ってホチキスで止めると、それは「中綴じ」の本です。
パンフレットなどによく使われます。
広報なんかだと、ホチキスすらなくて挟まってる状態。
ページ数の少ない本でよく使われる方法です。

これは3枚で中綴じにしてみたところ。
半分に折るので、たとえばA4の本を作るにはA3の紙を使います。

枚数が増えると、内側の紙がはみ出してきます。
気にならないのは4枚16ページくらい。(紙にもよりますが)
とりあえずホチキスでとまりさえすればもっとページが多くても大丈夫です。


1枚で4ページということは、総ページ数は必ず4の倍数にします。
上図は3枚の場合の、それぞれの紙のページ番号一覧。(こういうページの展開図を折丁(おりちょう)とか呼んだりします。)

ページが増えるとちょっと複雑ですが、実はこんなの覚えなくても簡単にできます。
Acrobatに中綴じ印刷の機能があるので、ちょろっと設定してあげるだけ。


これはAcrobat Reader(うちのバージョンはXIでした)の印刷画面です。(Scibusの文書が完成したら、PDFを書き出ししてAcrobatから印刷するのが安全・簡単。(詳細は前項))
図の赤枠部分に「小冊子印刷」のボタンがあります。ここを押すと、勝手に中綴じにした場合のページ順に印刷してくれるのです。
Scribusは横書きの文書しか作成できないので基本左綴じですが、単ページで作成した文書を右綴じにして印刷することもできなくはないです。(文字が横書きで右綴じはレアケースでしょうけど…)

この方法だと断ち切りのある本は作れません。根性で折丁と同じページ順に見開きサイズで文書を作れば不可能ではないですが、面倒で複雑です。

≪追記≫中綴じのホチキスの方法がわからない、という方がいたしたので追記。
こういう針の部分が回転して縦になるホチキスがありまして、A4くらいの本なら私はこれで十分できてます。

平綴じ

紙をふたつに折って閉じるのが中綴じなら…
印刷した紙を重ねて一辺をホチキスでばちんばちんととめたらば、それはもう平綴じの本です。

製本テープでもいいけれど、きちんと表紙をつければかなり「本」!

表紙用のデータはこんな感じで作ります。Scribusで作ってもInkscapeで作ってもOKですが、トンボ付で印刷したいので最終的にはScribusからPDFを書き出すのがいいと思います。
表紙、背表紙は仕上がりのサイズ、背表紙の幅は実際に使う紙を重ねて厚さを計って決めてください。

A3以上の印刷がコンビニでできないことを考えると、本の仕上がりサイズはB5版までが印刷屋さんにお願いしなくてもできる大きさということになります。


実はワタクシ製本の知識はあまりないので…
bindUp」←こちらのサイトの管理人様が、平綴じの手順を詳しく解説してくださっています。
ホットメルトと見返しを使って、表紙と本文をくっつけるようです。とてもわかりやすくて参考になります。

なんと!この方法だと断ち切りのある本が作れちゃいます。 一回り大きい紙に、トンボ付で印刷して(両面でも片面でも)、仕上がりで紙を裁断すればOK!

1枚ずつカッターで切ってもやれないことはありませんが、裁断機を使えば家庭用でも10枚ずつまっすぐに切ることができます。左の写真はディスクカッターなる裁断機。丸い歯でコロコロ切るのでずれないらしい。すごい。(私の学生のころは上からざくっと切り落とすやつしかなかった…)

無線綴じ

平綴じと似ていますが、ホチキスや糸を使わず、のりでガチガチにとめるのが無線綴じです。一般的な文庫本やらソフトカバーの本なんかはこれです。

これをご家庭で再現するのはけっこう難しいところがあるのですが、最近はデスクトップ型製本機なるものが市販されているのですね。
表紙が専用の紙を使用しなければならないのは微妙ですが、文集とか、会社の資料とか、目的がはっきりした本を作るのにはむいてるような感じです。

前述の「bindUp」ではなんと、製本機を使わない無線綴じに挑戦しておられます。脱帽です。

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