トンボ
おうちDTP

印刷用PDFの作成

作業が完了し、いよいよ印刷!となったときに、Scribusからご家庭のプリンタへ直接印刷してもいいのですが…
ScribusからPDFファイルを書き出して、それを印刷するのをオススメします。
Scribusはそもそも印刷用データを作るためのソフトなので、最終目標はPSファイルまたはPDFファイルを作成することに主眼が置かれていると思われるためです。

ScribusからPDFを書き出すと、なにが起こるかというと…

・文字はすべてアウトライン化されます。
・図や写真はすべてCMYKないしグレースケールに変換されます。
・写真はすべて指定した解像度(デフォルトでは300dpi)に変換されます。
・フレーム外の画像はトリミングされます。

…というわけで、よくある「文字化け」やら「写真の色が変になる」やら「リンク切れで画像がない」などなどのトラブルをそもそも起こさない仕様となるわけです。

文字がアウトライン化されると、テキストデータは失われてしまうことになります。(全部図形になっちゃうので…)PDFの文字検索などの機能はもちろん使えません、そういう用途ならScribusを使っちゃダメですね。フォントの埋め込みの機能は開発中っぽいので、今後の展開に期待。

プリフライト

プリフライトとは…
もとはパイロットが飛行前に行う確認のことで、印刷の前にデータをチェックする作業をプリフライトと呼びます。
InDesignやらAcrobatにもついているわりとメジャーな機能です。

「ウインドウ」メニュー→「プリフライト検証」。
問題のある箇所があると、赤いびっくりマークが表示されます。

左図では、1ページ目の画像の解像度が低すぎる警告が出ています。

問題ない場合は左図のようになります。

「プリフライト検証」ウインドウ右上の「PostScript」と表示されている部分は、用途に応じてPDFなどに変えてください。
それぞれの規格に沿ったデータになっているかどうかを検証してくれます。


…というか、実は自分でプリフライトしなくても、PDFを書き出そうとすると、問題がある場合は勝手にこの「プリフライト検証」ウインドウが開いて、どこに問題があるかを教えてくれます。
どうしても解像度の低い画像しか用意できない、などの場合は、無視して進めることもできます。

PDFの作成

準備ができたら、いよいよPDFの書き出しです。
「ファイル」メニュー→「エクスポート」→「PDF形式で保存」。


「PDF形式で保存」ウインドウが開きますので、必要に応じて設定を変更していきます。



まず「全般」タブ。基本的にはいじる必要なし。
特定のページだけ書き出したり、画像の解像度を変更する場合はここ。



「フォント」タブ。ここもいじる必要なし。
埋め込むフォントが選べる…とみせかけて、まだ使えない機能のようです。残念。



「ビューア」タブでは、PDFを開いた時の表示形式を選ぶことができます。
印刷したいだけであればこれもそのままでOK。



ここです!超重要です!テストに出ます!!

「色」タブで色を選択します。
プリンタ→画像や図形はCMYKに変換されます。
グレースケール→画像や図形はグレースケールに変換されます。

いずれも解像度は「全般」で設定された値になります(デフォルト300dpi)。
印刷時のトラブルを避けるために、ここだけはしっかりと確認してください!



最後に、「製版」タブ。

「プリンタマーク」では、印刷用のトンボやらページ情報やらをページ外につけるかどうかを選択できます。
上の図ではトンボだけ表示しています。(「切り取りマークが仕上がりの目印(ここではA4)、断ち切りマークが断ち切りの目印(A4プラス上下左右5mm))

「断ち切り設定」は、ページの外のはみ出し部分を設定できます。
ファイルの新規作成・保存・開く」で設定した値になっているはず。
ここで変更することもできます。

トンボなし、A4のPDFを作成する場合は断ち切りはゼロに変更します。



完成!

印刷はAcrobatから行います。
当たり前っちゃ当たり前ですが、A4にトンボ付で印刷するには、一回り大きい紙B4を使います。
両面印刷や冊子印刷の設定もできるし、データを持ってってコンビニで印刷したりもできます。PDF万歳。

毎度のことですが、PDFが完成しても、もとのScribusのslaファイルはきちんと保存してとっておきましょう! 修正することになった場合に、アウトライン化されたPDFからはどうにもこうにもなりません。

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