トンボ
おうちDTP

Scribusとは

DTPソフトです。…とWikipediaには書いてあります。
ざっくり言うと、InkscapeやGimpで作ったイラストや写真をレイアウトし、文字を流して印刷物を作るためのソフトです。

ちょっと丁寧に説明すると…
まず「DTP」は、「Desktop Publishing」の略。無理矢理日本語で言うと「卓上出版」。
つまりDTPってのは、「パソコンで印刷物を作る」ってことです。本、雑誌、新聞、チラシetc..(ここで言うところの「印刷」は、ご家庭のプリンタなどで印刷することではなく、ガチの印刷機で印刷すること)
そしてScribusは、なんと無料でそれができるようにしてくれる、ありがたいフリーソフトなのです。(ただし致命的な欠陥あり。後述。)
本当の印刷屋さんはAdobeのInDesignかQuark Xpressなんかを使って組版します。こちらは聞いたことのある方もいらっしゃるかと思います。


Scribusのインターフェイスはこんな感じ。

Linux、Mac osX、Winで動きます(対応verは本家で確認のこと)。
海外のソフトですが、現在は標準で日本語版も出ています。
2014年現在、最新版は1.4.4のようです。


それじゃ、「DTPソフト」って何ができるの?と言うと、印刷に必要な色やフォントやその他モロモロの設定ができるわけですが…

…このサイトは「おうちDTP」なので、プロ御用達の内容はざっくり割愛。
独断と偏見で「こんな時はScribusを使うといいよ」と思うシチュエーションを挙げてみることにします。

Scribusでできること こんな時便利
マスターページが使えます。 本を作成する場合など、各ページに共通の要素(ページ番号や章タイトルなど)をマスター上に配置することで、早く正確なレイアウトができます。
見開きでのレイアウトができます。 本を見開いた状態で視覚的に編集できます。ページをまたぐ文章の流れが複数あるような場合はScribusを使うメリット大です。
ページ外にオブジェクトを配置することができます。 ページの端まで写真や背景の色がある場合、ひとまわり大きい紙にトンボ付で出力して裁断したりします。
配置したイラストなどはリンクになります。 MS Wordなどのワープロソフトでは、写真を挿入するとファイルの中に取り込まれてしまい、後で修正するのが困難な場合があります。Scribusは外部リンクの扱いなので、もとの画像のファイルを修正すると、Scribus上の画像に反映されます。

上に「トンボ」という言葉が出てきましたが、トンボっていうのは左図の四隅にある←こういうやつのことです。

内側の線が本当のサイズ、外側が一回り大きいサイズ。印刷した紙を内側の線で裁断すると、白フチのない綺麗な印刷物ができるのです。
左図のページでは、写真の一部が実際の仕上がりサイズよりはみ出して配置されています(切り落とされます)。


…とここまで書いておいてアレなのですが、Scribusにはとんでもないデメリットがあるためにほとんど普及していません。

縦組みができないのです。
縦書きの文書が作れないということは、当然右綴じの設定もできません。

ここは日本なので、これは致命的です。
本に限らずデザイン的に縦書きしたい場合もできないという残念仕様…
他にも日本語特有の組版ルールにはまったくもって未対応。ルビ(ふりがな)もふれません。


というわけで、日本では全然普及してないオープンソースのDTPソフトであるScribusなのですが(需要がないよ)、それでも使いたいという方のために、できる限りの解説をしてみたいと思います。
日本語の入門書など皆無なので、Scribus Wikiをパク…参考にまとめてみました。

トンボ